静岡山岳自然ガイド協会×ホールアース自然学校(富士宮市)がコラボ企画し、地図読み講習会を12月7日(土)に開催しました。
今回の講師は、当協会ガイドの三上氏。
「やぶ山をこよなく愛する登山ガイド」 三ちゃんの愛称で親しまれています。
地図読み講習会のスタートは机上講習から始まります。 地図読みのコツを三ちゃんから教わります。「尾根のとなりに尾根はない」「沢のとなりに沢はない」地図読みは、「現在地」「先読み」「振り返り」が大事なんです。三ちゃんの資料には、地図読みの極意が記してあります。
地形図を読みながらいよいよ現場実習の始まりです。最初は足がでませんが、だんだん慣れてくるとみな自主的に山の中へ踏み込んでいきます。現在位置の確認をして、進行方向を見定めます。今まで歩いてきた地形と地形図の検証を行い、次の目的地までの標高差や地形、距離などを見極めていきます。
饅頭峠の三角点。みたけ道のルートのひとつでもあります。三角点で東西南北も確認できます。
饅頭峠とは面白い名前です。昔甲斐の国を訪れた弘法大師が峠の茶屋の老婆に饅頭を所望したところ老婆は「これは石だから食べられないよ」と偽った。大師が立ち去った後、ふと石ころをみるとみんな石ころに変わっていたという民話があるそうです。今では、饅頭石もなかなか見つかりません。
地図は「見る」ものではなくて、「読む」ものだと言われています。地図読みは「先き」読み。未来を予測することです。地図が読めるようになると、登山はもっと楽しくなり、地図読みは山登りの新しい世界を広げてくれます!!
読図は大切な登山技術の一つです。しっかり身につけましょう。(三ちゃん)
担当ガイド:大嶽和彦(おおたけ かずひこ)