2024年11月SMNGA研修 『ロープワーク基礎』

研修の概要

  • 研修の目的:
    ・ ノット(結び)の構造や使用用途・目的などを整理して、ロープワークのバックグラウンドとなる基礎知識を学ぶ。
  • 開催日時:2024年11月24日(日) 9:30~16:00
  • 場所:甲府市マウントビア黒平
  • 参加人数:13名

研修内容

私たちガイドが使うロープワークのその前に
「そもそもロープとは何か?」という概念的なところから、製品としての技術的なデータ、ノットの分類や部分名称、ノットの構造やノットを機能させるステップ、ノットの使用用途や目的など、ロープワークのバックグラウンドといえる基礎知識があります。
これらを正しく理解することでガイドとしてのロープワークを深めるという研修でした。

マウントピア黒平の野外広場で車座になって学びました。
座学でしたが、ほとんどのガイドが椅子やシートを車に常備しているようで(笑) ホワイトボードも置いて、青空の下での野外勉強会となりました。

座学の様子

ヨット、カヤック、ロープアクセス、沢登りやクライミング、特殊伐採、漁師など私のロープ経験の中で、海や山、仕事や遊びのそれぞれに大切にすることや嫌うことの違いをお話しながら、登山ガイドの使用するロープワークとはどんな位置なのかを考えてもらいました。

各ノット(結び)の特徴

次に具体的に登山ガイドに必要な26のノットの結び方・解き方を参加者全員が手元のロープで試しながら「何に使うか?」「どう使ってはダメか?」を説明しました。
加えてノットの構造を観察し、手技を間違えた場合に起きる形、正しく修正する方法などを学びました。

ロープの取り扱いではロープのまとめ方やスリングの束ね方の種類、ロープの収納、懸垂下降時やビレイ時の整理、ロープの投げ方などを実習。これら準備動作はロープ使用する際には必ず行うため、時間が掛かると顧客を待たせたり危険なエリアで長時間行動することにつながります。また急いで雑に行えば意図しないところでトラブルを生むため、綺麗・丁寧且つ速くするためのポイントを説明・実習しました。

最後に残った時間で顧客をスリング(お助け紐)を使用してフォローする使用方法や斜面を利用したボディビレイの危険性などを体感してロープワーク基礎の研修を終えました。
研修は翌日の「ショートロープ実践」へとつづきます

投稿者: smnga2006

<NPO静岡山岳自然ガイド協会> 2006年、静岡県に新しい山岳及び自然ガイドの組織として 公益社団法人 日本山岳ガイド協会に認定されました。 私達は、プロのガイド組織として、水準の高いガイドの育成と 野外活動を愛好する方々に、安全で楽しい自然体験を提供して ゆこうと思います。 <当会の目的> この法人は、一般登山者、一般登山希望者に対して、山岳及び自然 ガイドに関する事業を行い、安全で楽しい登山活動と自然体験活動の 普及、発展に寄与する事を目的とする。