12月9日甲府市北部の山で地図読み研修を行いました。
整備された登山道のないところで地形を読みながら行動すると、地形図を読む力が飛躍的にアップします。「地形図は地形を読む道具です!」傾斜がなく複雑な地形の猫坂周辺は甲府市の奥です。
まず屋内でしっかり予習したうえでフィールドに出ました。小さな尾根を登ったり下ったりしながら、古道みたけ道も歩いた地図読み山行です。深田久弥の日本百名山にこんな風に登場する猫坂です。
「金峰山は私の長い山歴の中で、ごく初期に登った山の一つである。・・・もちろんバスなど無い頃だから、歩いて昇仙峡へ行った。どんづまり御岳の金桜神社で昼弁当を食べて、さらに奥の黒平村(くろべらむら)へ向かった。それが金峰山登拝の表参道である。従って途中いろいろの名がついている。黒平へ行くまでに猫坂というのを越えた。その峠の上から金峰・朝日と続く奥秩父連山を一望に収めて、まず最初の快哉を叫んだ。」
三角点名大森1233.8m 三角点柱石の話し、三角点点の記の話し、道のない山では絶対的存在の三角点です。
猫坂の様子です。金桜神社から黒平に行く古道の峠の猫坂です。山の神の石祠と、金峰山講中登山の鳥居の礎石がたたずんでいる静かな峠です。
猫坂から黒平集落に向かう道はやぶだらけです。峠から樹間に金峰山が覗くようになると足元に馬頭観音です。
猫坂横の甲府市営林道御岳線が通っています。道路の切通によってわかりにくくなってしまった主稜線は、黒富士というピークからのつながり。
地形図を読むことによって理解できる切通しにて集合写真。お疲れさまでした!
三上 浩文 (登山ステージⅡ)