9月13,14日に山梨県にて沢登り研修を実施しました。
沢登りは登山のエッセンスが凝縮されています。整備された登山道では学ぶことのできないルートファインディング、基礎的な岩登り、ロープワーク、滝の巻き、ゴーロでの歩き方など学ぶことは多く山の総合力が試されます。
甲斐駒ヶ岳黄連谷右俣は日本を代表する沢ルート。普通は登山口を早朝に出発し1泊2日で山頂に抜け、黒戸尾根を下るというのがスタンダードですが、今回は研修ということで約半分の千丈ノ滝上までで宿泊としました。
千丈ノ滝上には10人は泊まれる岩小屋があります。甲斐駒ヶ岳のバリエーションの開拓で有名な東京白稜会にちなんで「白稜の岩小屋」と呼ばれます。
快適な夜を岩小屋で過ごした翌朝は、黒戸尾根五合目に向けて急傾斜の斜面に苦しみました。五合目小屋跡からは黒戸尾根の名前の由来の黒戸山へ登りました。
山の総合力が問われる沢登りということで参加者の経験値が上がった研修でした。
担当ガイド:三上浩文(登山ガイドステージⅢ)」