研修の概要
- 研修の目的:
山岳信仰の遺構が残る飯縄山と戸隠高原をその土地に息づく歴史、文化、自然に触れるエコツアー的要素を盛り込んだ研修とし、ツェルト泊の実践と装備を担いでの歩行も目的としました。 - 開催日時:2023年9月19日(火)〜20日(水)
- 場所:一ノ鳥居〜飯縄山〜イースタンキャンプ場〜戸隠五社〜一ノ鳥居
- 参加人数:5名
研修内容
山岳信仰で栄えた飯縄山、戸隠山(戸隠高原)を当時の修行、参詣の道を辿りながら山の成り立ち、文化、歴史、自然について学びながら巡る研修でした。
またツェルト設営をしたことはあっても宿泊したことは無い方もいるので、ツェルト泊装備を担いでの歩行と、変化の大きい天気の中でのツェルト設営、宿泊、撤収の実践になりました。
飯縄山は長野市のシンボルでもある市民の山です。登山道が東西南北にありますが、特に南登山道は山岳信仰の山であると思わせる十三仏の石仏や祠、奥社、飯綱大権現が祀られる社があります。そんな石仏、季節の花や木々、開ける展望を楽しみながら登り、広い山頂へ。天気が良ければ大展望が広がりますが当日はやや雲が優勢でした。山頂からは戸隠スキー場のある瑪瑙山へ急な斜面を下り、ガイディング時の歩き方を再確認しながら瑪瑙山へ登り上げ、雨の降り出す中キャンプ場へ降りました。
雨の止み間にツェルト設営。これからの天気を予想して快適な宿泊空間をいかに作るか、そんなことを考えながら、アドバイスを受けながら各自設営。また人数が少ないながらも夕食を食べながら親睦を図りました。
2日目は雨の降った夜のツェルト泊の感想と反省をシェアしてからスタート。奥社から九頭龍社、中社、火之御子社、宝光社の順に五社巡り。戸隠神社の歴史と戸隠文化を感じながら歩きました。その間に観光地である鏡池なども立ち寄り、竹細工の材料であるネマガリダケを細く裂いて家先に干している風景はこの地の生活を垣間見る機会となりました。
戸隠古道歩き、戸隠五社巡り、また最近ではあまとみトレイルのルートにもなっているこのエリアはこれまでも観光地として賑わっている場所ですが、ひと味違ったガイドができるきっかけになれば良いと思います。