10月30日に北横岳周辺で研修を行ないました。
テーマは「地形・地質・自然史に目を向けたガイドツアーを考える」
長野県環境保全研究所の富樫研究員に講師をお願いして坪庭から
北横岳のルートを解説していただきながら歩きました。
ロープウェイで一気に2237mに行ける手軽な散策コースである坪庭は、
約2300年前に噴出されたとされる新しい溶岩でできた台地。
その溶岩流の末端で厚みを実感しました。
粘り気の強い溶岩は外側が固まり、中身はドロドロという状態で形を
崩しながら流れた溶岩を観察し、どこから流れてきたのか確認。
古い火山岩と新しい火山岩の上の植生の違いを感じながら縞枯れ現象を
間近に見ました。
北横岳ヒュッテ近くにある七ツ池は火口跡。
強風の山頂は霧氷で芸術的な自然美となっていました。
山頂では八ヶ岳の火山の歴史をお話しいただき、北横岳は活火山である
と認識しました。
八ヶ岳の魅力を改めて認識できた研修となりました。
ロープウェイで身近に見られる新しい溶岩台地や展望の北横岳への
ガイドのご依頼はぜひ当会ガイドにお声掛け下さい。
楽しく安全にご案内させていただきます。
杉本 晴美 (登山ステージⅡ、自然ステージⅡ、スキーガイドステージⅠ)