冬の植物観察を通して、わからない植物を調べる技術と解説知識を身につける

研修の概要

  • 研修の目的:
    冬の植物観察を通して、わからない植物を調べる技術と解説知識を身につける
  • 開催日時:2023年12月14日(木)
  • 場所:静岡県田貫湖周辺
  • 参加人数:9名

研修内容

今回は「冬の植物観察」をテーマに研修を行いました。
ガイドは、お客様に自然の魅力をお伝えするスキルも必要です。
しかし、まず何の種類なのかガイド自身がわからなければ、知識をつけても使えません。
そこで今回は、図鑑を使って植物を調べるトレーニングを丁寧に行いました。

植物を調べるには大きく分けて2つのスキルが必要だと思います。

  1. 特徴を見分ける目のトレーニング
  2. 図鑑を使いこなすスキル

まずは、参加者同士の交流もかねて、葉っぱを使ったレクリエーション。
「お題」(どっちが大きい?など)に従って、拾った葉っぱの特徴を比べて遊びました。

葉っぱの特徴を皆で比べます。

今度は使った葉っぱを種類ごとに分けて観察していきます。
だんだんと目が慣れてきて、それぞれの葉の特徴や違いがわかってきました。

集めたはっぱをグルーピング

そしていよいよ図鑑の出番です。
初めて図鑑を使う人もいたため、どうやって使うのか?また、図鑑には様々な種類があり、どの図鑑が使いやすいのか?書かれている内容はどう違うのかなども比べていきました。
実際に図鑑を使ってみることで、「ここの写真が欲しい!」や「もっと細かい見分け方も欲しい!」など必要な情報がわかり、自分が使いやすい図鑑が見つかります

図鑑を使ってみました。

種類がわかったら、みんなでお客様にお伝えする解説内容を共有しあい、その植物について学びを深めました。
「文化や歴史など、どうやって人と関わってきたか?」
「その植物の形にはどんな意味があるのか?」など様々な観点で知ることはお客様に楽しんでいただくためにとても大切なことです。

富士山のふもとでの研修でした。

最初は図鑑を使うことに必死だった参加者も徐々に慣れてきて最後には植物の特徴をつかみ、スムーズに図鑑で調べることができていました。植物を一つ一つ調べることは、一見とても大変なことに思われがちですが、慣れてくると発見がたくさんあり楽しいものです。
そしてこんなにも日常に様々な種類の植物があるのかと驚くほどです。植物のことを知り、魅力を知るきっかけとなる研修となりました。