研修の概要
- 研修の目的:
・クライミングの経験が少ない登山ガイドを対象に、クライミング用具の用途・使用方法・注意点を説明し、用具について理解を深めてもらう。
・トップロープでのフリークライミングを行い、岩に慣れ、登山時の岩稜通過等に役立つ動作を身につける。
・フリークライミングの楽しさ・達成感を味わってもらう。 - 開催日時:2023年7月22日(土)〜23日(日)
- 場所:小川山(廻り目平周辺の岩場)
- 参加人数:11名
研修内容
- 一日目 フェニックスの大岩
- クライミング用具の用途・使用方法・注意点
- ビレイ方法、トップロープクライミングの流れ
- トップロープクライミング実践
- 夜の部
- ロープ・カラビナについて考察
- アンカーボルト説明
- 二日目 スラブ状岩壁(マガスラブ)
- 終了点の作成・注意点
- 結び変え方法
- トップロープクライミング
「なぜ?」「どうして?」
ハーネス、確保器、ロープなど、何となくとか言われるままに使っていたクライミング用具。
これらの用具には、用途に応じたものを的確に使わないと本来の性能を発揮できない物が多々あります。
特徴やメリット・デメリットを「なぜ」「どうして」から考え、様々な疑問点を出してもらい考える事により、正しい使い方・よくない使い方等を学び、数あるクライミング用具への理解が深まりました。
登山ガイド時にカラビナや補助ロープを用いることもありますが、用具への理解があることにより、どんな用具をどんな時に使うのかが解り、安全に使いこなすことへ繋がります。
ビレイ方法やトップロープの手順も同様、そのような動作をするのかを言われるままでなく「なぜ」「どうして」かを考える事により、動作の意味をより深く理解することができました。
トップロープクライミング実践
当初はぎこちなかった登り方も、何度も岩に触れることによって次第に安定感が増してきました。反復練習の大切さを学びます。
慣れてくると、ルートを登り切った時の達成感や爽快感を味わい、クライミングって楽しいと感じます!
また皆でセッション(一つのルートを皆で登る)しムーブを考えることにより、一人ではあきらめてしまうことも、励まし応援で登れなかったのが登れてしまう事が新鮮で、クライミングの持つ様々な楽しみも感じました。
用具を適切に用いることの大切さ、そしてルートを登り切った時の達成感や爽快感を味わい、フリークライミングを「安全に楽しむ」ことを学んだ研修となりました。