研修の概要
- 研修の目的:
ショートロープ技術のおさらいと研修 - 開催日時:2023年10月26日(日)
- 場所:マウントビア黒平
- 参加人数:10名
研修内容
夏山シーズンを終えても、ガイド技術の研鑽は続きます。
今回は2日間で、「ショートロープ歩行技術」のおさらいと研修を行いました。
1日目は平木ガイドが担当で、ショートロープ技術基礎編を行いました。
ショートロープ技術は、一見お客様とガイドをロープ等でつないで、歩いているだけに見えます。
そのため、危ない所でお客様が足を滑らせたときに、それ以上落ちないための技術だと誤解されます。
実際の山行中でこの技術が使われることが多いのは、疲れて少しふらつきなどが見られるお客様への転倒防止のためのバランスの補助、山行中危険なところの通過時の補助の時です。
時間的にも長く行われる可能性があるので、力学的、身体工学的、用具的に、理にかなった方法でなければ、かえって危険なことになります。
参加したガイドすべてが少しの誤解もなく、この技術を理解するため、基礎からじっくり検証を行いました。
ロープの疑似一本橋でバランスの悪い状態を作りだし、どの方向に、どの高さで、どれくらいの力で、どのような体勢で導くのが良いのか?それぞれ、ガイド役、お客様役を替わりながら、自分で体験をしました。
次に、比較的すぐにザックから引っ張り出せる長めのスリング使って、平地、坂道で簡易ショートロープ技術の復習をしました。
そしていよいよロープを使ってトレーニングをしました。
ロープを使う利点は、急な坂道などで、ガイドがお客様を安全にビレイできることです。自然物を使うテレインビレイや、スリングなどで支点を作りだす方法、ガイド自身の体を支点にするボディビレイなどのおさらいをしました。
明日は、三上ガイドによる山での実践トレーニングを行いました。 続く